モントリオール発、北欧風クラフトビールの新境地

ジュディンストロム：伝統とモダンが融合したパッケージデザイン

オリハ・タフタロヴァによって生み出されたジュディンストロムビールのパッケージデザインは、シンプルながらも印象的なビジュアルで注目を集めています。ベルギーの醸造伝統を尊重しつつ、ウクライナの自然を感じさせる味わいが特徴です。軽い大麦、小麦、キャラメルモルトに、モダンなホップの品種を組み合わせることで、フルーティでホッピーな香りと明るくバランスの取れた甘み、濃厚なボディを実現しています。

このデザインのユニークさは、スカンジナビアのモチーフを取り入れつつも、現代的な解釈を加えることで、伝統的なスタイルと現代のスタイルを融合させている点にあります。ラベルのサイズは5 x 8インチで、標準的な473mlのアルミ缶にフレキソグラフィー印刷技術を用いています。

デザインの実現にあたっては、北欧の冷たさと耐久性を象徴する深い青、グレーのシェード、そしてディテールを際立たせる白をパレットに採用しました。パッケージにはフラットなグラフィックスタイルのイラストを使用し、直線と角のあるフォントはパッケージのグラフィック要素を補完しています。

6種類のビールスタイルがラインナップに追加される予定であり、統一感のあるミニマリストデザインを基盤に、細部の変更とアイテムの配置によって各ビールのフレーバーを強調し、直感的に区別できるようにしています。ロゴはビールラインナップ全体の視覚的な基盤となり、統一感とブランド認知を確保しています。

デザインプロジェクトは2023年6月にモントリオールで開始され、同年9月に完成しました。スカンジナビアの文化遺産への繋がりを保ちつつ、現代的なパッケージデザインを実現するための計画と細部への注意が求められました。2024年のA'パッケージデザインアワードでアイアン賞を受賞し、その実用性と革新性が高く評価されています。